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前立腺がんは、簡単な検査で早期発見できる!

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前立腺がんになると、血液中に含まれるPSAの量が増えます。そのため、血液検査を行ってPSAの量を調べることで、前立腺がんの早期発見が可能なのです。

PSA検査で正常値を超えた場合は、泌尿器科で診察を受けることが大切です。前立腺肥大などの病気でもPSAの数値は高くなることがあるので、数値が高くても前立腺がんでない場合があります。

前立腺がん早期発見の切り札「PSA」とは?

初期の前立腺がんは発見が難しい

PSAは、前立腺がんの「マーカー(がんが存在することを示す物質)」で、前立腺がんの早期発見に大きな役割を果たしています。なぜなら、初期の前立腺がんは自覚症状がない上に、超音波検査(エコー)やCTなどの検査でも発見が難しいからです。

前立腺がんになると血液中「PSA」が増える

PSAは“Prostate-Specific Antigen(前立腺特異抗原)”の略で、前立腺から分泌されるタンパク質の一種です。正常な人でも、わずかな量が血液中に存在していますが、前立腺がんになると量が増えます。そのため、血液中のPSAの量を調べることで、前立腺がんを早期発見できるのです。


前立腺がんワンポイント

PSA検査の歴史

PSAが発見されたのは1970年代です。その後研究が進み、1990年代にPSAが前立腺がんマーカー(がんが存在することを示す物質)として活用であることが明らかになり、血液中のPSAの量を測定できる検査キットが開発されました。これにより、初期段階では自覚症状がほとんどない前立腺がんの早期発見が可能になったのです。

ただし、PSAには陽性(前立腺がんの疑いがある)と判定された人の中に、陰性(前立腺がんではない)人が含まれる割合が高いという課題があります。この課題を解決するため、新たなマーカーを探すための研究が行われています。

効果が実証されているPSA検査

ヨーロッパで行われた研究(ERSPC:European Randomized Study of Screening for Prostate Cancer)によると、検査を受けた群とそうでない群を13年間にわたり経過観察をしたところ、「検査を受けた群は、前立腺がんの死亡率が21%低下した」という結果が出ています。

PSA検査って、どんなもの?

1.PSA検査の流れ

1.採血をする

通常の血液検査と同様に採血を行う

2.分析をする

器械を使って、血液中のPSAの量を測定する

3.判定

2. PSA検査を受けるには?

検査を受けられるのは以下の場所です。

① 自治体が行う検診
② 人間ドック(オプション検査)
③ 医療機関(内科でもOK)

PSA検査で、要精査と判定された場合

陽性とは、血液中のPSAの量が基準値を超えた状態で、前立腺がんの疑いがある状態です。陽性と判定された場合、泌尿器科を受診して、医師が必要だと判断すれば詳しい検査を行うことが大切です。

前立腺がんではない人でも、次の場合、基準値を超えることがあります。

① 前立腺肥大症
② 前立腺炎(前立腺に炎症が起きた状態)
③ 前立腺を刺激が与えられた場合(自転車やバイクに乗った直後など)
④ 射精の直後 など

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