LA Butterfly

【山下弘子さんの闘病記】肝臓がんと向き合い、自分らしく生きた軌跡

LA Butterflyとは:

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。

山下弘子さんが肝臓がんと向き合い、自分らしく生きた軌跡を紹介。余命半年の宣告から手術、転移、再発を経て、前向きに生きるためのヒント。家族や夫の支え、聖書からの学び、そして多くの人々に勇気を与えた彼女のメッセージとは。

山下弘子さんなりの『自分らしさ』の発見:

山下弘子さんは、がんと向き合う中で自分らしさを見つめ直し、生活/人生の質を高めるために以下のような取り組みを行いました。

“でもがんになって、「いい子」をやめました。今は、誰かに認めてもらわなくても、特に何かを成し遂げなくても、ただ生きていることに価値がある。自分らしく生きないと、せっかく生まれてきたのに何も楽しめない、と思うようになって、徐々に修正していって、今の自由奔放な自分がいます。”(Aflac)

 

“自動車免許とったり、ヨガやフラダンスもしました。富士山登ったり、メキシコでスキューバダイビングしたり、今は週に2、3回ジムに行ったり、とりあえずチャレンジしよう、人生なんでも経験しよう、と思っています。”(Aflac)

 

山下弘子さんの"自分らしく"生きた軌跡:

  • 2012年秋:大学1年生の19歳で肝臓がんと診断され、余命半年と宣告される。
    • その後 “病院での詳しい検査の結果、転移がないことがわかり、できなかったはずの手術ができることになったのです。” (Aflac)
  • 2012年:10時間に及ぶ大手術を経て、一時的にがんが消失。
  • 2013年4月: 肺への転移が見つかる、同時に肝臓がんの再発と切除。
  • 2013年6月: 前田朋己さんとの出会い。
  • 2013年7月: 肝臓がんの再発
  • 2014年4月:トルコでパラグライダー体験
  • 2014年6月: 乳がん闘病6年目の日本テレビ鈴木美穂さんとの出会い
  • 2014年12月:リンパ節、骨、さらには心膜への転移まで見つかる
  • 2015年7月:日本テレビ系で鈴木美穂さん取材の番組「Cancer gift がんって、不幸ですか?」が放送 (日本テレビ)
  • 2015年:山下弘子さんの生き方を取り上げた、日本テレビ「NEWS ZERO」と「news every.」の特集が大きな反響を呼んだ。
  • 2016年5月:アフラックの「生きるためのがん保険Days」のCMに出演
  • 2016年8月:アイスランド氷河に登頂
  • 2017年5月:兵庫県議会議員 前田朋己さんと結婚。
    • “人間はいつどう死ぬかをコントロールすることはできません。ぼくはひろより一回り年上ですし、出歩く機会も多いから、交通事故で先に亡くなる可能性だってある。そんなことで悩む必要はない。(結婚は)お互い愛し合っているならいいんじゃないかと。”(前田朋己さん)(女性セブン)
  • 2017年6月:大阪、中之島で挙式
    • “結婚に対して後ろ向きだったひろを変えたのは、『ゼクシィ』に書かれていた「結婚式の意義は親や友人へ感謝を伝えること」という言葉でした。” (前田朋己さん) (女性セブン)
  • 2018年3月:ブログで「山下弘子が旅立ちました」のタイトルで前田朋己さんが更新。

参考資料:
肺がんの再発・転移について
がんについて、詳しい知識を

山下弘子さんが闘病中に感じた事:

山下弘子さんは、長い闘病中家族や友人、夫の支えを受けながら、以下のような出来事に喜びを感じ、前向きな気持ちを持ち続けました。

聖書をきっかけに考えを切り替えました。

“手術後、聖書をもう一度開いてみました。「敵を愛しなさい」「神様は乗り越えられない試練は与えない」「乗り越えられないときは、それから逃れるための道も共に送ってくださいます」とありました。それを読んでいるうちにがんに感謝してみようという考えになりました。がんがあったから、母との関係がよくなった、いろんなことに挑戦できた。”(Aflac)

一度きりの出会いでも、その人は私にとっては命の恩人の一人

“たまたま乗ったタクシーの運転手さんが、私がお医者さんと電話で話しているのを聞いて察したらしく、降りぎわに「絶対大丈夫。応援しているから」と言ってくれて、とても嬉しかったことがありました。その何気ない一言によって私は前向きになれましたそんな一度きりの出会いでも、その人は私にとっては命の恩人の一人です。” (Aflac)

先輩サバイバーとしての山下弘子さんから我々への言葉:

山下さんは、自身の肝臓がん闘病経験を通じて、同じように病と向き合う人々に以下のようなアドバイスを伝えています。

  • 自分らしく生きる:病気にとらわれず、自分のやりたいことや目標を持ち、それに向かって行動することの大切さ。
  • 周囲とのコミュニケーション:家族や友人、医療スタッフと積極的にコミュニケーションを取り、サポートを受け入れること。
  • “再発したり転移したりしたら、とりあえずは落ち込むけれど、仕方がない。悩んでいる暇があったら今を楽しく生きた方がいい
    • 鈴木 美穂 (著)『もしもすべてのことに意味があるなら』(書籍)Amazonページ (鈴木美穂さんの取材に対して)
  • “もしかしたらもう二度と会えなくなるかもしれないと想像してみて。親や友だちとケンカしたままバイバイするなんてことはしないようにね”
    • (山下弘子さんの中学での講演にて)『もしもすべてのことに意味があるなら』(書籍)Amazonページ

山下弘子さんの生き方は、今も多くの人々に勇気と希望を与え続けています。

LA Butterflyについて:

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちによってデザインされたプラットフォームです。その名前に込められたのは、さなぎの中から美しい蝶として羽ばたくイメージ。治療内容や医学的な情報よりも、サバイバーたちがどのように自分らしさを発見し、それを力に変えてきたかに焦点を当てています。彼らの言葉、学び、そして日常生活を支えたアイテムを共有することで、同じ道を歩む人々に希望と勇気を届けます。各サバイバーのストーリーは、時には本人へのインタビューを通じて深く掘り下げ、リアルで心に響くメッセージを届けます。LA Butterflyは、がんとの闘いの中で自分らしさを見つけ、輝き続ける人々の物語を紡ぐ場所です。

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