
「大腸がんステージ3Bを乗り越えた川瀬正晴さんの闘病記|診断から治療まで」
LA Butterflyとは:
【大腸/肺がん闘病記】佐々木香織(カロリーナ)さん:がんとの戦いと希望の軌跡
LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。
川瀬正晴さん闘病まとめ:
川瀬正晴さんは、50歳の時に大腸がん(S状結腸がん)のステージ3Bと診断され、手術と抗がん剤治療を経験した方です。川瀬さんは関西出身で、現在は神戸在住。IT企業キンドリルの執行役員であり、高校アメリカンフットボールのコーチも務めています。がん治療中も仕事を続け、家族や職場、チームメイトとの関係を大切にしながら前向きに生きる姿が語られました。特に「患者ジャーニー」を用いて、診断から治療、回復までの感情の浮き沈みを詳細に振り返り、視聴者に希望を与えるメッセージを届けました。治療費や保険についても触れつつ、過去を悔やまず「今できることをする」という信念を強調しています。
前向きで力を与える発言や考え:
- 「仕事が励みになる」「最近、仕事が励みになることが多いと気づきました。難しいことも多いけど、働くしかないし、頑張るしかないって思うんです。治療中も仕事を続けたことで、日常のリズムが保てて、精神的にも救われました。」
- 「過去を悔やまない」「過去をどれだけ悔やんでも変えられない。だから、今できることをやって、未来を見据えるしかない。そう思うと気持ちが楽になります。」
- 「周囲とのつながりが力に」「家族や職場の仲間、チームメイトが普通に接してくれたのが本当にありがたかった。特別扱いされると逆に負担になるけど、普段通りでいてくれると力が湧いてきます。」
- 「生きているだけで価値がある」「誰だって死ぬ日は来る。でも、それまで自分がやりたいことをやって生きる。それが大事だと、がんになって改めて気づきました。」
- 「工夫で乗り越える」「副作用で物が二重に見えた時はコンタクトを外して対応した。自分で考えて試してみると、意外とどうにかなるものです。」
(がんノート)
川瀬正晴さんの大腸がん闘病記録:
- 初期症状と気づき
- 2014年、50歳の時に異常を感じる。ゴールデンウィーク最終日に腹痛が発生。
- トイレに行きたいが排泄できない痛みを感じ、居酒屋でトイレを占拠するほどだった。
- 痛みは一晩で収まったが、「何かおかしい」と感じ、病院を受診。
- 初診と検査
- 地元の内科で血液検査と便検査を実施。異常は見られず安心するが、念のため大腸内視鏡検査を予約。
- 検査の準備として3日前からうどんのみの食事、検査前夜に下剤を服用。
- 大腸内視鏡検査と診断
- 約1か月後の6月に大腸内視鏡検査を実施。ポリープ2個(1個は大きく、もう1個は小さく問題なし)が発見される。
- 医師から「悪性の可能性が高い」と告げられ、外部での手術が必要と診断。
- 2日後の診察で、正式に大腸がん(S状結腸がん)と確定。
- 病院選びと手術決定
- 地元医師から国立病院を紹介され、消化器科を受診。
- 初診で手術日が決定。2014年7月1日(水)に手術予定が組まれる(診断から約2週間後)。
- 担当医は迷彩服を着た個性的な医師で、信頼感を与えた。
- 手術
- 腹腔鏡手術を実施。術後の回復が早く、血液検査でも炎症反応がほとんど出なかった。
- 術後1週間で病理検査結果が判明し、ステージ3B(リンパ節に2個以上の転移ありだが、他臓器への転移なし)と診断。
- 5年生存率は約75%と説明される。
- 抗がん剤治療
- 予防的抗がん剤治療を提案され、退院後2~3週間で開始。
- 治療方法:点滴(ポート設置)と経口薬の併用。2週間ごとに12回(計6か月)の予定。
- 初回は1週間入院し、その後は外来で2週間ごとに実施。
- 初回は副作用が軽微だったが、2回目以降に手足のしびれ、目の疲れ、複視(物が二重に見える)などの副作用が出現。
- 複視対策としてコンタクトレンズを外し、眼鏡を使用する工夫を考案。
- 治療は11回で終了(12回目は体調不良で中止)。医師は「11回で十分」と判断。
- 経過観察
- 術後1年目は2か月ごとにCTや超音波検査。以降は3か月、6か月と間隔が延びる。
- 1年後に大腸内視鏡検査でポリープを切除。以降は異常なし。
- 現在は6か月ごとの検査を継続中で、3年後の大腸内視鏡検査を予定。
参考資料:
LA Butterfly とは:
LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちによってデザインされた日米仏対応プラットフォームです。その名前に込められたのは、さなぎの中から美しい蝶として羽ばたくイメージ。治療内容や医学的な情報よりも、サバイバーたちがどのように自分らしさを発見し、それを力に変えてきたかに焦点を当てています。彼らの言葉、学び、そして日常生活を支えたアイテムを共有することで、同じ道を歩む人々に希望と勇気を届けます。各サバイバーのストーリーは、時には本人へのインタビューを通じて深く掘り下げ、リアルで心に響くメッセージを届けます。LA Butterflyは、がんとの闘いの中で自分らしさを見つけ、輝き続ける人々の物語を紡ぐ場所です。
リンク集:
- がんノート
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