LA Butterfly

子宮頸がん闘病

「前田美智子さんのがん闘病記|子宮頸がんから息子の小児がんまで乗り越えた母の強さ」

LA Butterflyとは:

【大腸/肺がん闘病記】佐々木香織(カロリーナ)さん:がんとの戦いと希望の軌跡

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。

前田美智子さん闘病まとめ:

前田美智子さんは、2014年10月に子宮頸がんを発症し、当時3ヶ月の息子を抱えながら手術と抗がん剤治療を経験しました。その後、2016年8月に息子のりく君が希少な小児がんである神経内分泌がんと診断され、自身も2018年4月に子宮頸がんの肺転移を経験するなど、過酷な闘病生活を送ってきました。がんとの向き合いの中で、人との繋がりや患者会を通じて心の支えを得て、「今を生きる」ことの大切さを学びました。家族のサポートや保険の活用も大きな助けとなり、精神的な強さと前向きな姿勢で試練を乗り越えてきた彼女の物語は、多くの人に勇気を与えるものです。

「いつも自分の心が決める」:

「いつも自分の心が決める」は、相田みつをの詩「幸せはいつも自分の心が決める」に由来する言葉で、前田美智子さんが闘病中の人々へのメッセージとして引用したものです。この言葉は、人生における幸せや不幸が外部の状況ではなく、自分自身の心の持ちようや受け止め方に左右されるという深い哲学を表しています。

前田さんの場合、子宮頸がんや息子の希少がんとの向き合いの中で、治療の不確実性や再発の恐怖といったコントロールできない出来事に直面しました。しかし、彼女は「精神的なことは主観的で、自分が幸せと感じるかどうかは心次第」と語り、苦しみの中でも希望や喜びを見出す姿勢を選びました。この考えは、相田の詩が伝える「どんな状況でも自分の心で意味を見いだせる」というメッセージと一致し、彼女が試練を乗り越える力となった理由を示しています。読者や闘病中の人にとって、この言葉は自分の感情や状況に向き合い、前向きな一歩を踏み出す勇気を与えるものとして響くのです。

『しあわせはいつも』相田 みつを (著) (Amazon)

前向きで力を与える発言や考え:

「今を生きるスキルが爆上げした」: 「がんになって、過去や未来に心を持っていかれそうになるけど、今を楽しめるようになったんです。」

「幸せは自分の心が決める」: 「苦しみや不安は自分にしか分からないけど、心の持ちようで幸せを選べると思うんです。」

「人との繋がりが支え」: 「一人じゃ乗り越えられなかった。出会った人たちのおかげでここまで来られたと思うんです。」

「後悔したくない」: 「治療の選択は生きる確率を少しでも上げたくて。後悔しない道を選びたいと思うんです。」

(がんノート)

前田美智子さんの闘病記録:

前田美智子さんの診断と治療

  • 診断時期: 2014年10月(息子が生後3ヶ月時)
  • がん種: 子宮頸がん(初期は扁平上皮がん、後で神経内分泌がんも判明)
    • 出産後の不正出血がきっかけで近所のクリニックを受診。
    • 大病院でMRIと診察を受け、1週間後に電話でがんの可能性を告知。
    • 正式告知は夫と息子と共に受け、「取れば治る」と言われ安心感も。
  • 治療方法:
    • 手術: 広汎子宮全摘術(子宮、卵巣、リンパを広範囲に摘出)
      • 手術時間: 約6時間(婦人科では大規模)。
      • 卵巣摘出を選択し、再発リスクを最小限に。
    • 抗がん剤: 翌月から再発予防目的で開始。
      • リンパ転移は見られず、抗がん剤の効果は1-2%向上程度と説明。
      • 副作用への不安があったが、医師の「風邪程度」との言葉で決断。
  • 再発: 2018年4月、肺への遠隔転移(神経内分泌がんが主因)。
    • CTで異常が発見され、PET検査で確定。
    • 手術で肺の一部を摘出、現在は経過観察中(抗がん剤は未実施)。
    • 過去の子宮病理検査で神経内分泌がんの存在が判明。

息子(りく君)の診断と治療

  • 診断時期: 2016年8月(前田さんの経過観察中)
  • がん種: 神経内分泌がん(小児では極めて稀)
    • 肺炎治療後のレントゲンで肺に異常発見、CTで両肺に多数の影を確認。
    • 生検手術で悪性腫瘍と判明、確定診断まで2ヶ月。
    • 小児がんの転移元は見つからず、治療実績がない希少がん。
  • 治療方法:
    • 経過観察: 診断後しばらく治療せず(QOL重視)。
    • 抗がん剤: 2017年7月から開始。
      • 治験参加のため2種類の抗がん剤を先行実施。
    • 治験: 2018年2月からオプジーボ(免疫チェックポイント阻害薬)を開始。
      • 効果あり、腫瘍の進行抑制と縮小を確認。
      • 現在も継続中、寛解は未達だが希望が見える状態。

参考資料:

LA Butterfly とは:

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちによってデザインされた日米仏対応プラットフォームです。その名前に込められたのは、さなぎの中から美しい蝶として羽ばたくイメージ。治療内容や医学的な情報よりも、サバイバーたちがどのように自分らしさを発見し、それを力に変えてきたかに焦点を当てています彼らの言葉、学び、そして日常生活を支えたアイテムを共有することで、同じ道を歩む人々に希望と勇気を届けます。各サバイバーのストーリーは、時には本人へのインタビューを通じて深く掘り下げ、リアルで心に響くメッセージを届けます。LA Butterflyは、がんとの闘いの中で自分らしさを見つけ、輝き続ける人々の物語を紡ぐ場所です。

リンク集:

  • がんノート
  • 【乳がん】サバイバー鈴木美穂さん 出産し24歳の自分に”未来はすごく幸せだよ。
    • 『もしもすべてのことに意味があるなら』(書籍)(Amazon)
  • 【乳がん】ステージ4をきっかけに漫画家に/白戸ミフルさん
    • 『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』白戸ミフル 著 (キノブックス) (Amazon)
  • 【肝臓がん】自分らしく生きた山下弘子さん
    • 『雨上がりに咲く向日葵のように ~「余命半年」宣告の先を生きるということ』 山下 弘子 (著) (Amazon)
    • 『最後の「愛してる」 山下弘子、5年間の愛の軌跡』(書籍) (Amazon)
  • 【消化器系】女性向けがん患者向けSNS「Peer Ring Bleu
  • 【大腸がん】「語る! 大腸がんサバイバー カロリーナ(You Tube)
  • 【大腸がん】サバイバー 田中聡子さんの親子の闘病を描いた絵本 「ママのバレッタ」(Amazon)
  • 【子宮頸がん】柳澤 佳奈さんの将来の夢はグリーフケアで誰かを支える存在に。『グリーフケア入門』(Amazon)
  • 【子宮頸がん】サバイバーの尾崎さんががんサバイバーの女性たちと感情を短歌に込めて出版「あの風プロジェクト」
    • 『黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える』(Amazon)
    • 『食器と食パンとペン』(穂村弘ほか)
      • 尾崎さんが闘病の励みとなった短歌に目覚めたきっかけの本。(Amazon)
  • 【子宮頸がん】阿南里恵さんの著書
    • 『神様に生かされた理由(わけ): 23歳で子宮頸がんを宣告されて。』(Amazon)
  • 【子宮頸がん】夏目亜希さんの著書
    • 『逆境力 難病、子宮頸がんを乗り越えアイドルから政治家へ』夏目亜季 (著)(Amazon)