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遠藤まゆみさんの胃がん闘病記:ステージⅢcを乗り越えた山登りとマラソンの物語 LA Butterflyまとめ

遠藤まゆみさんの胃がん闘病記。ステージⅢcを乗り越え、山登りやマラソンで自分らしさを取り戻した物語。胃がんの診断・治療の詳細も。

LA Butterflyとは:

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。

遠藤まゆみさん闘病まとめ:

胃がん闘病記として、遠藤まゆみさんがステージⅢcの胃がんを乗り越えた経験は、希望と勇気を与える物語です。2018年に総胆管結石の検査から胃がんが発覚し、胃全摘手術や抗がん剤治療を経験。術後も山登りや富士登山を楽しみ、フルマラソンの再挑戦や第二子出産という夢に向かって前進しています。この記事では、診断の経緯、治療の詳細、精神的克服法、そして自分らしさの発見を詳細に解説。胃がん患者やその家族に役立つ情報とともに、遠藤さんの前向きな生き方が光る闘病記をお届けします。

胃がん闘病記で発見した自分らしさと未来の夢:

遠藤まゆみさんの胃がん闘病記は、単なる病気との闘いではなく、自分らしさを見つけ、夢を追い続ける物語です。がん発覚後、彼女は「生きがい」を軸に生活を再構築。山登りやランニングといったアウトドア活動は、彼女の精神的な支えとなり、術後わずか3週間で高尾山に登るなど、驚異的な回復力を見せました。

山登りでの自己再発見

がん告知直後、遠藤さんは家族と陣馬山に登り、ステージⅢcの胃がんを抱えながらも「まだできる」と確信。術後3週間の高尾山登山では、リハビリとして身体を動かし、精神的な自信を取り戻しました。抗がん剤治療中の富士登山は、「胃がなくても挑戦できる」ことを自ら証明する旅でした。これらの経験は、胃がん闘病記における「自分らしさ」の象徴です。

夢:マラソンと第二子出産

遠藤さんの夢は二つ。一つはフルマラソンの再挑戦です。かつて年に3回フルマラソンを走っていた彼女は、抗がん剤治療の影響で血栓症を経験し一時中断しましたが、再び走る目標を掲げています。もう一つは、胃全摘後の第二子出産という挑戦。「胃がなくても産めるか実験したい」と語る彼女の言葉は、胃がん闘病記に前向きなエネルギーを吹き込みます。

社会人大学での学び

治療中の2019年4月、遠藤さんは社会人大学に通い、学費補助制度を活用して新たな学びを始めました。この経験は、胃がん闘病記における精神的な転機となり、視野を広げ、100人以上の新たな仲間と繋がるきっかけに。患者会やセミナーへの参加も増え、がんをきっかけに広がった世界が彼女の「自分らしさ」をさらに輝かせました。

前向きで力を与える発言や考え:

  • 「生きがいは何よりも効く薬です。」: 「気持ち的に、生きがいを感じながらするのが一番いい薬だと、あるドラマのシーンにあり、そのとおりって思いました。子育てや山登り、仕事が私の生きがい。これが元気でいられる薬なんです。」
  • 「死んでも子どもの姿は見れる。」: 「告知直後は子どもの将来が見られないのがつらかった。でも、死んでも愛する子どものことは見守れると信じたら、つらさが消えたんです。」
  • 「胃がなくても挑戦できる。」: 「富士登山やマラソンを再挑戦する自分を見て、胃がなくても夢を追い続けられるって実感したんです。」

(がんノート)

遠藤まゆみさんの闘病記録:

診断の経緯

  • 2018年9月: 総胆管結石による腹痛で受診。内視鏡で胆石除去後、胆のう摘出を勧められる。
  • 術前検査: 胃カメラで異常発見。「ほぼ確実に胃がん」と告知され、家族を呼び説明を受ける。
  • 1週間後: 正式に胃がんと診断。CT・MRIで進行がん(ステージⅢc)と判明。
  • セカンドオピニオン: がん専門病院で再検査。バリウム検査でスキルス胃がん(胃壁にはうタイプ)と診断。
  • 審査腹腔鏡: がんの散在を確認。散在なしで即手術へ。

治療の詳細

  • 手術(2018年12月):
    • 胃全摘手術(6時間)。胆のうも同時摘出。
    • リンパ節8個に転移確認、ステージⅢc確定。
  • 補助化学療法(2019年2月~12月):
    • 薬剤: ティーエスワン(飲み薬)+オプジーボ(点滴、治験)。
    • 選択理由: 副作用が軽い「梅」プランを選択。松・竹は脱毛やしびれが強く、再発防止率の差が5-10%程度のため。
    • 副作用: ティーエスワンで胸焼けや下痢。オプジーボは目立った副作用なし。
    • 通院: 月2回、初回のみ2泊入院。
  • 経過観察: 2019年12月治療終了後、CTで再発なし。現在経過観察中。

胃がんの説明

胃がんとは、胃の粘膜に悪性腫瘍が発生する疾患です。遠藤まゆみさんの場合、スキルス胃がん(胃壁に広がる浸潤型)で、進行度がステージⅢcでした。

胃がんの種類と特徴

  • 腺がん: 胃がんの95%以上を占める。遠藤さんのスキルス胃がんは、腺がんの一種で、胃壁に沿って広がり、早期発見が難しい。
  • スキルス胃がん: 硬く広がる性質を持ち、転移リスクが高い。遠藤さんの場合、リンパ節8個に転移。
  • ステージⅢc: 日本胃癌学会の分類で、がんが胃壁の深部に浸潤し、複数のリンパ節に転移。他臓器転移がない状態。

症状と診断

  • 初期は無症状が多く、遠藤さんのように偶然発見されるケースも。
  • 診断法: 内視鏡検査(胃カメラ)、バリウム検査、CT、MRI。遠藤さんの場合、バリウム検査では見逃され、胃カメラで発見。

治療法

  • 手術: 胃全摘または部分摘出。遠藤さんは全摘。
  • 化学療法: 抗がん剤(ティーエスワン、オプジーボなど)で再発防止。
  • 免疫療法: オプジーボ(免疫チェックポイント阻害剤)は、がん細胞の免疫回避を防ぐ。

参照情報

  1. 日本胃癌学会: https://www.jgca.jp/
    • 胃がんのステージ分類や治療ガイドラインを参照。
  2. 国立がん研究センター: https://www.ncc.go.jp/jp/
    • 胃がんの診断・治療の最新情報を参照。
  3. がん情報サービス: https://ganjoho.jp/
    • スキルス胃がんの特徴や患者向け情報を参照。