乳がんステージ4と告知された直後、多くの人が抱える不安と戸惑い
乳がんステージ4と告知されると、
医師の説明を聞いていても、言葉が頭に入らなくなることがあります。
「余命はどのくらいなのか」
「治療でどこまで生きられるのか」
「仕事や日常生活は続けられるのか」
多くの人が、同じような言葉を検索しながら、
一方で「何を信じていいのか分からない」状態に置かれます。
ここでは、実際にステージ4を経験した白戸ミフルさんが、
告知直後に抱えていた戸惑いや思考の流れをもとに、
多くの人が通る“心のプロセス”を整理します。
告知直後、最初に頭を占めた「整理できない不安」
白戸ミフルさんが語っているのは、
「すぐに何かを理解できたわけではなかった」という感覚です。
余命や治療といった言葉は耳に入っても、
それを“自分のこと”として整理する余裕はありませんでした。
不安はあるのに、
何が一番怖いのかさえ分からない。
考えようとすると、思考が止まってしまう。
多くの人が想像する「告知後すぐに前向きになる姿」とは違い、
まずあったのは、答えの出ない戸惑いでした。
▶ ステージ4と告知された日の体験については、
「第1話|ステージ4と告知された日」で詳しく語られています。
「どう生きるか」を考え始めるまでに必要だった時間
診断されたからといって、
すぐに人生の方針が決まるわけではありません。
白戸ミフルさんも、
告知後しばらくは「どう生きるか」よりも、
「今日をどう過ごすか」を考える日々が続いていました。
体調の波。
治療への不安。
気持ちが落ちる日と、少し楽になる日。
大きな決断ではなく、
「今日は無理をしない」
「今日は出かけてみる」
そうした小さな選択を重ねながら、
少しずつ日常を続けていったと語っています。
▶ 日常生活との向き合い方については、
Q&A形式の体験談の中でも触れられています。
「答えを出す」より、「考え続ける」ことを選んだ理由
白戸ミフルさんの体験から伝わってくるのは、
「明確な答えを出したから前に進めた」のではない、という点です。
むしろ、
不安が消えないことを受け入れながら、
その時々の自分にできる判断を続けてきた。
「治った」「治らない」といった二択ではなく、
今の状態で、どう生きていくかを考え続ける。
その姿勢が、
彼女の中で「生還」という言葉につながっていきました。
▶ 「生還」という言葉の意味については、
本文中の解説セクションで詳しく紹介されています。
まとめ|迷いながら進むことも、生き方のひとつ
乳がんステージ4と診断されたとき、
すぐに答えを見つけられる人は多くありません。
白戸ミフルさんの体験は、
「迷いながら考え続けること」もまた、
立派な生き方であることを静かに教えてくれます。
不安を抱えたままでも、
今日をどう過ごすかを選び続ける。
それが、現実と向き合う一つの形なのかもしれません。
