肺がんの治療法

最低限の切除で、患者さんの負担が少ない手術が可能になり、新たなタイプの薬剤の登場で治療効果が向上しています。

3種類の「手術療法」。違いを理解するカギは「5」と「18」という数字。

ダヴィンチのロボットアームに取り付けられる鉗子には関節がついているため、人の手より正確に動き、器具の可動域が大きくなることで手術の制度が向上しています。

肺がんの治療では、治療成績をあげるために「局所療法」である手術と放射線療法と「全身療法」である薬物療法を組み合わせて行います。

放射線療法は、体にメスを入れずがん組織がある部分だけを治療する「局所療法」のひとつです。

粒子線治療は、放射線療法の一種で、粒子線は従来のX線と比べて「正確な照射が可能」という性質があります。

非小細胞肺がんのステージⅠ～ⅢAの標準治療は「手術療法」でステージⅠでは「縮小手術」も可能です。

手術ではなく「化学放射線療法」が標準治療になっています。

以前は「化学療法」しか選択肢がありませんでしたが、現在では「分子標的治療」「免疫療法」という新たな選択肢もあります。

小細胞がんは進行が速く、転移しやすい性質があるため「ステージ（病期）」という分類だけでなく、「限局型」と「進展型」という分類も使われ、ステージと分類で治療法を決めます。