LA Butterfly

大腸がん闘病記

【大腸がん闘病】寛解された田中聡子さん 【LA Butterfly まとめ】

LA Butterflyとは:

【大腸がん闘病】寛解された田中聡子さん

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。

田中聡子さん闘病記まとめ:

田中聡子さんは、2009年に大腸がんステージ4と診断され、肝臓や肺への転移を経験しながらも、闘病を続けました。治療中は現実逃避の日々を送り、「なぜ寛解したか分からない」と語るほど、不安と向き合う日々でした。しかし、寛解後は自身の闘病経験を意味づけようと模索する中で、**Cancer Parents(子供を持つがん患者の会)**との出会いを通じて活動を広げ、絵本プロジェクトを立ち上げました。2018年には、抗がん剤治療による脱毛をテーマにした絵本『ママのバレッタ』(Amazon)を出版し、闘病中の親子の心情をユーモアを交えて描きました。田中さんは、「自分は強くないが、日々考えないようにしている」と語り、闘病中の人々に「こうすべき」という押しつけではなく、自身の経験を一つのケースとして受け取ってほしいとメッセージを送っています。

闘病当時の田中聡子さんのありのままの気持ち:

“(治療中は)まっしぐらに後ろ向きだった。”

“私は強くないので日々考えないようにしている、考えると怖いし”

闘病中の皆様へ :

自分は人よりも体は丈夫ではなく、がんの勉強もせず現実逃避の日々で、なぜ寛解したかは分からない。「このようなケースもあるんだ」程度に受け取ってほしいとおっしゃっており、どうしないといけないという事はないとおしゃっています。

田中聡子さんの大腸がん闘病記録:

  • 2007年: 会社の検診で便潜血があり、内視鏡検査にてポリープを四つ取る
    • ポリープは一個大きかったが、先端が少しガン化しているが取ったので問題ないとされた。
    • 次のは便潜血検査は二年後と言われる。
  • 2009年: 会社の健康診断前
    • 血便がみられた
    • 3日程度のサイクルで便秘と下痢を繰り返していた
    • 子育てもしていて体は疲れていた
    • お腹のちょうどがんがあった場所がゴロゴロ鳴る不調があった
  • 2009年: 健康診断で再検査となり、大腸がん ステージ4発覚
    • ポリープ的な大腸がんではなかった
    • “2年前にポリープを取ってからのスタートなので、まさかステージ4になっているとは思わなかった”  
      • 肝臓に転移があった為ステージ4判断
        • 肝臓の腫瘍の場所が悪く、肝臓手術が出来ないと言われた
  • その後: 下降結腸の大腸を20センチ切る”腹腔鏡手術”を行った。
  • その後: 抗がん剤が良く効いて、肝臓の腫瘍がCTに移らない程度に縮小した。
  • 3か月後: その同じ肝臓部分に腫瘍が発見された。
    • 3ヶ月前は消えたように見えていたが、消えていなかった。
    • 同時に肺にも転移が発覚
  • その後: 2種類目の抗がん剤を開始。
    • 吐き気がつらかったので、肝臓がんを切る事を希望。しかし前回判断もあり、その病院では肝臓がん切除は出来なかった。
  • その後: 肝臓がんを手術してくれる京大病院を主治医と見つけた。
    • ただし、肺がんの治療が前提となった。
      • 肝臓以外に腫瘍がある状態では、肝臓がんの切除は出来ない。
  • その後: 元の病院で肝臓がん手術の条件となる、肺がんの切除を行った。
  • 1ヶ月以内後: 京大病院で肝臓がん2/3の切除を”腹腔鏡下手術”を行った。
    • 肝臓以外である肺と大腸のがんがない状態であったので。
  • 2015年まで: その後: 元の病院に戻り、4年間2種類目の抗がん剤を続けた。
  • 2018年:  絵本 ママのバレッタ(Amazon)を出版。
    • 「ママががんになった」 ——大好きなバレッタも つかえない。 抗がん剤で脱毛した母とのやりとりを、ユーモアを交えながら娘の目線で描く物語。

参考資料:

寛解後の田中聡子さんの気持ちの整理:

寛解後、自分の闘病経験の意味は何であったか自問自答している時にCancer Parents(子供を持つがん患者の会)と出会いがあり、活動が広がった。

絵本プロジェクトを立ち上げ、出版にも至る。

ママのバレッタ (Amazon)

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