LA Butterfly

子宮頸がん闘病

「子宮頸がんを17歳で克服した上原あみさんの闘病記と前向きなメッセージ」LA Butterflyまとめ

「子宮頸がんを17歳で克服した上原あみさんの闘病記と前向きなメッセージ」

LA Butterflyとは:

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。

上原あみさん闘病まとめ:

上原あみさんは千葉県出身の21歳の大学生で、17歳の時に子宮頸がん(ステージⅠBⅠ)と診断されました。性交渉の経験がない中で発症し、ヒトパピローマウイルス以外の原因が疑われる珍しいケースです。高校生時代に不正出血をきっかけに病院を受診し、クリニックから大きな病院、さらにはがん専門病院へと紹介され、広汎子宮全摘術と抗がん剤治療(DC療法)を経て治療を乗り越えました。

受験勉強への強い意志を持ちながら治療と向き合い、高校卒業後は大学に進学。現在は「悲しむだけではなく、一緒に向き合い続けてほしい」というメッセージを周囲に伝え、がんサバイバーとしての経験を『あの風プロジェクト』での短歌制作や出版活動を通じて発信しています。治療後も排尿障害などの後遺症と向き合いながら、旅行や文章創作でメンタルを回復させ、将来の進路を模索中です。

前向きで力を与える発言や考え:

「悲しむんじゃなくて一緒に向き合い続けて」: 「がんは治療後もずっと付いて回るもの。周りの人が悲しむだけじゃなく、一緒に病気に向き合い続けることが一番のサポートになると思うんです。」

「旅行で新しい視点を得る」: 「落ち込んだメンタルを回復させるには、新しい景色や考え方に出会う旅行がすごくいい気分転換になると思うんです。」

「文章に思いを込めて毒を抜く」: 「エッセーや短歌に思いを込めることで、心の重さが抜けたり客観的に見れるようになる。それってすごく大事だと思うんです。」

「受験勉強が生きるモチベーション」: 「治療中も勉強することでネガティブなことを紛らわせられた。高校3年生としての自分を否定されたくないって思うんです。」

「原因が分かってラッキー」: 「体調不良の原因が分かって治療で取り除けるならラッキーって、最初はそんな気持ちが強かったと思うんです。」

(がんノート)

上原あみさんの大腸がん闘病記録:

  • 初期症状:
    • 高校生時に不正出血を経験。生理不順と軽く考え、最初は重く受け止めていなかった。
  • 保健室での相談:
    • 中高一貫の女子校の保健室で相談。先生に「今すぐ病院へ」と強く促される。
  • クリニック受診:
    • 地元の婦人科クリニックで初診。内診を受け、即座に大きな病院への紹介状を書かれる。
  • 地元の大きな病院での検査:
    • 血液検査(腫瘍マーカーがやや高値)、MRI(気になる所見なし)、細胞診で異常が判明。
    • 筋腫と当初診断されるも、細胞診で悪性が疑われ、症例の少ない年齢のためがん専門病院へ紹介。
  • がん専門病院での診断:
    • 子宮頸がんステージⅠBⅠと確定。性交渉歴がないため、ヒトパピローマウイルス以外の原因が推測される。
  • 治療方法①
    • 手術: 広汎子宮全摘術を実施。転移はないが再発リスクを減らすため子宮を全摘出。主治医の提案で卵巣は残し、ホルモン療法の負担軽減と将来の生活を考慮。
  • 治療方法②
    • 薬物療法: 術後2週間で病理検査の結果、抗がん剤治療(DC療法)を6カ月間実施。入院で抗がん剤を受け、退院後に外来で好中球を上げる皮下注射(ジーラスタ)を追加。
  • 治療中の状況:
    • 月に1回の入院と外来通院を繰り返し、副作用で味覚障害や髪質変化、排尿障害を経験。受験勉強ができない時期に精神的な落ち込みも。
  • 後遺症:
    • 術後の排尿障害(膀胱神経の損傷による尿意の感覚鈍化)が約1年間続き、生活に影響。

参考資料:

リンク集: