
尾崎ゆうこさんのがん闘病記|子宮頸がんステージ1b1の診断・治療と「あの風プロジェクト」の軌跡
LA Butterflyとは:
【大腸/肺がん闘病記】佐々木香織(カロリーナ)さん:がんとの戦いと希望の軌跡
LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。
尾崎ゆうこさん闘病まとめ:
尾崎ゆうこさんは茨城県出身で、現在東京都に在住し、オンラインショップを運営する39歳の女性です。36歳の時に子宮頸がん(ステージ1b1期)と診断され、広汎子宮全摘術とリンパ郭清の手術を受けました。闘病中は不正出血や術後の排尿障害などの後遺症に悩まされつつも、娘の育児や仕事の再開に奮闘。がんサバイバーとしての経験を活かし、短歌とサバイバーシンを融合させた「あの風プロジェクト」を立ち上げ、クラウドファンディングで出版を実現しました。趣味の短歌、手芸、音楽(特に藤井風)を楽しみながら、現在は娘が小学生になり、ポジティブに生活を送っています。インスタグラムを活用した情報収集や育児マニュアル作成など、実践的な工夫で困難を乗り越えた姿が印象的です。
『自分らしさ』との出会い:
闘病中に自分らしさを見失いそうになる中、短歌との出会いと「あの風プロジェクト」で新たな光を見出しました。
現代短歌の本『食器と食パンとペン』に感銘を受け、「自分でもできる」と創作を始め、がんサバイバーの女性たちとSNSでつながり、感情を短歌に込めて出版を目指す「あの風プロジェクト」を立ち上げ、人気歌人・岡野大嗣氏の指導やクラウドファンディングで成功を収め、仲間と共に悩みを共有しながら自分を受け入れる強さを育みました。
この取り組みを通じて、尾崎さんは闘病の試練を昇華させ、趣味の手芸や音楽(藤井風)を楽しみつつ、娘の成長を見守りながら、自己肯定感を胸に力強く生きています。
- 「あの風プロジェクト」
- 『黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える』(Amazon)
- 『サイレンと犀 新鋭短歌シリーズ』岡野 大嗣 (著) (Amazon)
- 『食器と食パンとペン』(穂村弘ほか)
- 尾崎さんが闘病の励みとなった短歌に目覚めたきっかけの本。現代短歌の入門書としておすすめ。(Amazon)
- HELP EVER HURT NEVER (藤井風)(Amazon)
- (Overflowing) / Official Video
前向きで力を与える発言や考え:
「今も自分を受け入れることが大切」:「告知後の変化を受け入れ、今の自分にできることを探すのがメンタルを保つ良い方法だと思うんです。」
「サバイバー仲間との出会いが励みに」:「同じ悩みを共有し、短歌を作りながら乗り越えていけたと思うんです。」
「短歌に出合ったことで上がった」:「現代短歌に引かれ、自分でもできると勘違いしたのが前向きな一歩だと思うんです。」
「娘の育児を支える工夫が力に」:「育児マニュアルや家の整理で周囲を巻き込み、乗り切れたと思うんです。」
尾崎ゆうこさんの大腸がん闘病記録:
- 初期症状
- 2018年初め頃から不正出血が時折発生。痛みはなく、出血もすぐに止まるため放置していた。
- 妊活中に不正出血が悪化し、気軽な気持ちで子宮頸がん検診を受診。
- 診断プロセス
- 最初に訪れた小さな病院で内診を受け、1週間後の結果を待つ予定だったが、3日後に医師から直接電話があり、異常を指摘される。
- 大学病院に紹介され、MRI、血液検査、内診など約1カ月の検査漬けを経て診断確定。
- 診断:子宮頸がんステージ1b1期(36歳時、2018年頃)。
- 治療方法
- 広汎子宮全摘術:子宮とその周辺組織を広範囲に摘出。ステージ1b1のため子宮全摘が必要と判断。
- リンパ郭清:腰周辺のリンパ節を予防と病理検査のために摘出。再発・転移リスクを軽減。
- 卵巣摘出:両卵巣も摘出を決定。両親は反対したが、再発リスクを優先し夫と相談の上決断。
- 手術時間:約8時間。ステージ1でも大規模な手術となり、身体への負担が大きい。
- 術後経過と後遺症
- 体力低下:手術後、体力が著しく低下し、回復に時間がかかった。
- 排尿障害:子宮摘出により膀胱神経が損傷し、術後おしっこが出づらい後遺症が発生。尿意も感じにくく、1週間は全く出ない状態に。
- 排尿訓練:2時間ごとにトイレで尿量を計測、残尿を管で確認(50cc以下になるまで継続)。徐々に改善し、現在は自力排尿可能だが尿意は曖昧。
- 長期影響:リンパ郭清による下肢のむくみも発生し、日常生活に影響。
参考資料:
LA Butterfly とは:
LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちによってデザインされた日米仏対応プラットフォームです。その名前に込められたのは、さなぎの中から美しい蝶として羽ばたくイメージ。治療内容や医学的な情報よりも、サバイバーたちがどのように自分らしさを発見し、それを力に変えてきたかに焦点を当てています。彼らの言葉、学び、そして日常生活を支えたアイテムを共有することで、同じ道を歩む人々に希望と勇気を届けます。各サバイバーのストーリーは、時には本人へのインタビューを通じて深く掘り下げ、リアルで心に響くメッセージを届けます。LA Butterflyは、がんとの闘いの中で自分らしさを見つけ、輝き続ける人々の物語を紡ぐ場所です。
- サバイバーストーリーズ
- 子宮頸がん
- 大腸がん
リンク集:
- がんノート
- 【乳がん】サバイバー鈴木美穂さん 出産し24歳の自分に”未来はすごく幸せだよ。“
- 『もしもすべてのことに意味があるなら』(書籍)(Amazon)
- 【乳がん】ステージ4をきっかけに漫画家に/白戸ミフルさん
- 『乳がんステージ4だった私が、それでも合コンに行きまくって救われた話』白戸ミフル 著 (キノブックス) (Amazon)
- 【肝臓がん】自分らしく生きた山下弘子さん
- 【消化器系】女性向けがん患者向けSNS「Peer Ring Bleu」
- 【大腸がん】「語る! 大腸がんサバイバー カロリーナ」(You Tube)
- 【大腸がん】サバイバー 田中聡子さんの親子の闘病を描いた絵本 「ママのバレッタ」(Amazon)
- 【子宮頸がん】サバイバーの尾崎さんががんサバイバーの女性たちと感情を短歌に込めて出版「あの風プロジェクト」