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がん闘病

「急性骨髄性白血病 闘病記:小宮諒さんが再生中に見つけた希望と夢」LA Butterflyまとめ

急性骨髄性白血病 闘病記:小宮諒さんが再生中に見つけた希望と夢

LA Butterflyとは:

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。

小宮諒さん闘病まとめ:

急性骨髄性白血病 闘病記として、小宮諒さんの経験はまさに「再生中」の物語です。38歳で急性骨髄性白血病を発症し、過酷な治療とコロナ禍での隔離生活を乗り越えた彼は、絶望の中にも希望を見出し、今を生きる大切さを伝えています。音楽好きの元マネージャーとしてのバックグラウンドや、家族との絆、社会活動への参加を通じて、自分らしい生き方を見つけ、夢に向かって歩み始めました。この記事では、彼の闘病記を通じて、自己発見や前向きなメッセージ、そして日常を支えたツールに焦点を当てます。

急性骨髄性白血病 闘病記で見つけた自分らしさの発見と夢 :

小宮諒さんの急性骨髄性白血病 闘病記は、単なる病との戦いの記録ではありません。それは、自分らしさを見つけ、夢を再定義する旅でもあります。東京出身で茨城在住の彼は、会社員として働きながら、かつて音楽マネージャーとして活動していた経験を持っています。音楽は彼の人生の一部であり、闘病中もその情熱が彼を支えました。ファットボーイスリムを愛聴し、雑多なジャンルを楽しむ彼にとって、音楽は感情を解放する手段であり、治療中の孤独な時間を埋める存在でした。

発症前の2019年、友人と過ごした忘年会は彼の人生のピークでした。しかし、その直後にインフルエンザや副鼻腔炎に襲われ、歩行困難に陥ったことで異変を感じます。実はその時点で、健康診断の血液データに白血病の兆候が潜んでいたのです。2020年3月、救急車で運ばれ、急性骨髄性白血病と診断された瞬間、彼の日常は一変しました。コロナ禍での無菌病棟生活は、家族との接触を断ち切り、精神的にも過酷な試練となりました。それでも、彼は絶望に屈せず、自分らしさを取り戻す道を探し続けました。

治療後、彼は「再生中」という言葉を胸に刻みます。闘病を通じて気づいたのは、過去や未来に囚われるのではなく、「今」を生きることの価値です。退院後、茨城がんスピーカーバンクや病室Wi-Fi協議会に参加し、自分の経験を社会に還元する活動を始めました。さらに、東京マラソンの移植者部門への挑戦という新たな夢も生まれました。毎日、犬とジョギングをしながら目標に向かう彼は、病気さえもプラスに変える強さを持っています。音楽と家族、そして社会との繋がりが、彼に自分らしい生き方を教えてくれたのです。

前向きで力を与える発言や考え:

  • 「今をしっかりと生きること」: 「過去や未来も大事だけど、今を楽しむことがその先のいい未来を開くと思うんです。」
  • 「病気はマイナスじゃない」: 「東京マラソンに挑戦できるなんて、病気のおかげで新しい目標が見つかったと思うんです。」
  • 「人と繋がる大切さ」: 「闘病中、友人の救援物資や家族との通信がどれだけ心を救ってくれたかを実感したんです。」
  • 「再生中って気持ち」: 「音楽みたいに、今この瞬間をプレイしてる気持ちで生きていきたいと思うんです。」
  • 「経験を伝えたい」: 「子どもたちに正しい知識を伝えられるよう、がん教育に関わることが大事だと思うんです。」

(がんノート)

小宮さんの急性骨髄性白血病 闘病記の中で、コロナ禍の面会謝絶を乗り越える鍵となったのが、Amazon Echo Showです。このスマートディスプレーは、彼と家族をつなぐ命綱となりました。入院中、4歳と6歳の子どもたちと直接会えない状況で、彼はEcho Showを使って毎晩の食事を「一緒に」楽しむ時間を作りました。画面越しに「お箸をちゃんと持ってね」と注意する姿は、病院という非日常の中でも日常の家族団らんを保つ工夫でした。彼にとって、このデバイスは精神的な安定をもたらし、孤独を癒す存在だったのです。

小宮諒さんの闘病記録:

  • 初期症状と診断
    • 2019年12月:健康診断で異常値(白血病の兆候)が潜在していたが、当時は気づかず。
    • 2020年1月:インフルエンザと副鼻腔炎を発症、免疫力低下が顕著に。
    • 2020年3月:歩行困難と高熱(40度近く)で救急車搬送。
    • 血液検査で異常値が判明し、即入院。翌日、転院先で急性骨髄性白血病と確定診断。
  • 治療の流れ
    • 薬物療法(緩解導入療法):抗がん剤で白血病細胞を叩く初期治療を開始。
    • 無菌病棟での隔離生活:コロナ禍で外部との接触が一切遮断され、40日間入院。
    • 放射線治療と薬物療法(前処置):臍帯血移植に備え、体内の細胞をリセット。
    • 臍帯血移植:骨髄バンクでドナーが見つからず、適合する臍帯血を選択。移植成功後、生着を確認。
    • 追加手術(アブレーション):退院後に発見された心臓の期外収縮を治療するため短期入院。
  • 治療後の経過
    • 初回入院から約200日で退院、自宅療養へ移行。
    • 職場復帰後も免疫力低下に配慮し、内勤に変更。
    • 現在はジョギングなど体力回復に努め、東京マラソン挑戦を目標に。