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がん闘病

「悪性リンパ腫 闘病記 | 松浦美郷さんの美大生から医師への転身と希望」LA Butterflyまとめ

「悪性リンパ腫 闘病記。松浦美郷さんが美大生時代にホジキンリンパ腫と闘い、医師を目指すまでの軌跡。診断・治療から夢まで、AYA世代のリアルな物語をお届け。」

LA Butterflyとは:

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。

松浦美郷さん闘病まとめ:

悪性リンパ腫 闘病記として、松浦美郷さんの経験はAYA世代のがん患者が直面する現実と希望を映し出しています。2008年、24歳の大学生だった彼女はホジキンリンパ腫(ステージⅢ)と診断され、抗がん剤治療や幹細胞移植を経験。再発を乗り越え、現在は寛解し、医師を目指して医学部で学び直す彼女のユニークな転身が印象的です。北海道と東京を行き来しながら闘病し、美大生としての感性を活かして医療環境の改善を夢見る姿は、読者に深い感動を与えます。この記事では、松浦さんの診断から治療、夢への道のりを詳しく探ります。

悪性リンパ腫 闘病記で見つけた自分らしさと夢:

松浦美郷さんの悪性リンパ腫 闘病記は、若くしてがんに立ち向かった彼女が自分らしさと夢を見出した感動的な物語です。2008年、24歳でホジキンリンパ腫と診断された当時、彼女は東京の美大生として空間デザインを学んでいました。突然の病魔に襲われながらも、治療を通じて自己を見つめ直し、後に医学部に進むという大胆な転身を果たしました。北海道と東京、そして香川を行き来した闘病生活の中で、彼女がどのように自分らしさを見つけ、夢を育んだのかを掘り下げます。

自分らしさの発見

松浦さんが悪性リンパ腫と闘う中で見つけた自分らしさは、困難な状況下でも創造性を失わない姿勢に表れています。美大生時代、空間デザインや舞台美術に情熱を注いでいた彼女にとって、入院生活は「人が生活する空間ではない」と感じるきっかけでした。無機質な病院の環境に違和感を抱き、「これでは治るものも治らない」と気づいた瞬間が転機に。抗がん剤治療や再発による過酷な日々の中でも、彼女は自分の感性を信じ、それを将来に活かす道を模索し始めました。家族や友人に支えられながら、「甘えていい」と認めたことも、彼女らしい柔軟さの一面です。

夢への一歩

悪性リンパ腫 闘病記の先に見えた松浦さんの夢は、医療環境をデザインの視点から改善し、患者が心地よく過ごせる空間を作ることでした。闘病中に感じた病院の課題—例えば、殺風景な病室や孤立感—を解決したいという思いが、医師を目指す原動力に。美大卒業後、医学部に入り直した彼女は、患者を救う医師としての使命と、空間デザインの知識を融合させるというユニークな目標を掲げました。北海道の地域格差やAYA世代のサポート不足を実感した経験も、彼女の夢を具体化させています。この転身は、悪性リンパ腫を乗り越えたからこその力強い決断です。

前向きで力を与える発言や考え:

  • 「わがままになろう!」: 「寂しかったら寂しい、つらかったらつらいって言う。言わないと伝わらないし、周りもどう助けていいか分からないと思うんです。」
  • 「先生の言うならやっとくか」: 「未受精卵凍結は将来をリアルに考えてなかったけど、選択肢があるならやっておこうと思うんです。」
  • 「空間を変えれば医療も変わる」: 「いい空間でいい医療ができれば、それが国の標準になればいいと思うんです。」

(がんノート)

松浦美郷さんの闘病記録:

  • 2007年秋: 大学生としてダイビングや学業に励む中、倦怠感、寝汗、肩こりなどの体調不良が続く。遊び盛りの20代ゆえに軽視。
  • 2008年1月: ダイビングによる減圧症を疑い、高気圧治療を受けるが改善せず。疑問を抱きつつ様子見。
  • 2008年4月: 大学の健康診断で胸部レントゲンに異常(縦隔の腫れ)が発覚。血液検査後、血液内科へ。即座にホジキンリンパ腫(ステージⅢ)と診断。
  • 2008年6月: 大学を休学し、東京医科歯科大学附属病院に入院。ABVD療法(抗がん剤治療)を8クール開始。最初の1カ月は入院。
  • 2008年7月: 家族の負担軽減のため香川県の国立香川小児病院に転院。通院で2週間に1回の抗がん剤治療を継続。
  • 2009年1月: 8クール終了し、第一段階の治療終了。体力回復を目指す。
  • 2009年4月: 大学に復学し、1年間は順調に過ごす。
  • 2010年6月: 定期検診のPET検査で再発判明。血液検査は正常だったが、がん細胞が光る。
  • 2010年7月: 新橋夢クリニックで未受精卵の凍結保存を実施。不妊リスクを考慮した医師の提案を受け入れる。
  • 2010年8月: 再び東京医科歯科大学附属病院に入院。超大量化学療法を開始。
  • 2010年9月: 自家末梢血造血幹細胞移植を実施。1週間抗がん剤で白血球をゼロにし、保存した幹細胞を移植。1カ月のクリーンルーム生活。
  • 2010年10月: 退院し、大学に復帰。休学せず通学を続ける。
  • 2011年以降: 腎機能低下(抗がん剤の副作用)で腎生検入院を経験。
  • 2012年3月: PET検査で寛解が確定。現在は定期検診のみ。

悪性リンパ腫は、リンパ系組織に発生する血液のがんで、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類に大別されます。松浦さんの場合、ホジキンリンパ腫は若年層に多く、5年生存率が比較的高い(約80-90%)のが特徴です。

特徴と症状

  • 発生部位: リンパ節、脾臓、骨髄など。
  • 症状: リンパ節の腫れ、倦怠感、発熱、寝汗。松浦さんの肩こりも関連症状の可能性。
  • 進行: ステージⅠ~Ⅳで評価。ステージⅢは複数部位に広がった状態。

治療法

  • 化学療法: ABVD療法がホジキンリンパ腫の標準。松浦さんの再発時は大量化学療法。
  • 移植: 自家幹細胞移植で再発リスクを低減。
  • 経過観察: 寛解後は定期的なPET検査。

参照情報ソース

  1. 国立がん研究センター
    URL: https://www.ncc.go.jp/jp/index.html
    内容: 悪性リンパ腫の分類と治療法。
  2. 日本血液学会
    URL: https://www.jshem.or.jp/
    内容: ホジキンリンパ腫の診断基準。
  3. がん情報サービス
    URL: https://ganjoho.jp/public/index.html
    内容: 症状と生存率データ。