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がん闘病

慢性骨髄性白血病 闘病記|秋山千登世さんの笑顔と免活で乗り越えた日々 LA Butterflyまとめ

慢性骨髄性白血病 闘病記を秋山千登世さんが語る。診断から治療、子育てと患者会での仲間との絆、免活で前向きに生きた軌跡を詳しく紹介。

LA Butterflyとは:

LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。

秋山千登世さん闘病まとめ:

慢性骨髄性白血病 闘病記をテーマに、秋山千登世さんが自身の経験を明るく前向きに語った『がんノートorigin』のインタビューをご紹介します。2012年に慢性骨髄性白血病と診断され、41歳の誕生日というタイミングで告知を受けた彼女は、子育て真っ最中の大変な時期を乗り越えました。治療中の葛藤や家族との絆、患者会での出会い、そして「免活」という独自のポジティブ哲学を通じて、生きる力を取り戻した千登世さん。彼女の行動力と笑顔が、闘病中の人々に希望を与える貴重な記録です。

慢性骨髄性白血病 闘病記で見つけた自分らしさ:

秋山千登世さんの慢性骨髄性白血病 闘病記は、単なる病との戦いの記録にとどまらず、自分らしさを見つける旅でもありました。診断を受けた2012年当時、彼女は3人の子育てに追われる母親であり、突然の告知に打ちのめされました。しかし、千登世さんは落ち込むだけでは終わらず、自分を励ます方法を模索します。その一つが美容皮膚科でのシミ取りやほくろ除去。告知から1週間泣き続けた後、「最後は綺麗にこの世を去りたい」と決意し、行動に移したのです。このエピソードは、彼女の「自分らしさ」を大切にする姿勢を象徴しています。

闘病中も海外旅行を楽しんだり、患者会で仲間と繋がったりと、彼女は自分を縛るのではなく、楽しむことを選んだのです。特に、東欧旅行で数値が下がった経験から、「楽しいことが免疫を上げるかもしれない」と感じた千登世さん。この気づきが、後に「免活」という独自の哲学に繋がります。

そして夢についても明確なビジョンを持っています。英語を上達させ、世界中の患者団体と交流したいという目標を掲げ、2025年時点でシンガポールでのワークショップに参加するなど、行動力は衰えません。また、患者会活動をビジネスライクに発展させ、ボランティアに報酬を払える仕組みを作りたいと語ります。慢性骨髄性白血病という試練を経験したからこそ、自分の人生を豊かにする夢が生まれたのです。彼女の闘病記は、病気を乗り越えるだけでなく、自分らしい生き方を見つけ出すヒントに溢れています。

前向きで力を与える発言や考え:

  • 「免活!」: 「免疫を活性化させて楽しいことを考えて前向きに過ごそうと思うんです。」
  • 「美容皮膚科に行ってモチベーションを上げました」: 「見た目を整えることで気持ちも上向きになると思うんです。」
  • 「患者会で仲間が出来た」: 「同じ病気の人と繋がることで励まし合えるし、生きる力が湧いてくると思うんです。」
  • 「子どもたちが明るくしてくれた」: 「家族の普通の日常が、私を支えてくれると思うんです。」
  • 「英語を上達させて世界と繋がりたい」: 「病気を超えて夢を追い続けることが大事だと思うんです。」

(がんノート)

秋山 千登世さんの闘病記録:

  • 発覚: 区民検診で白血球値が異常に高い(2万超え)と指摘される。過去数年、少しずつ上昇していたが「体質」と見過ごされていた。
  • 告知: 2012年6月11日、41歳の誕生日に地元クリニックで慢性骨髄性白血病と診断。大学病院で骨髄検査(マルク)を受け確定。白血球は4万5000まで増加。
  • 治療開始: 6月15日から分子標的薬(タシグナなど)を服用開始。12時間おきに空腹時に飲む厳格なスケジュール。
  • 経過: 2カ月で白血球が2000台まで下がるが、過剰に効きすぎたため感染症リスクが高まる。
  • 遺伝子変異: 2014年、T315I変異が判明。当時日本に治療薬がなく、骨髄移植が検討されるが、姉の協力が得られず保留に。
  • 転院: 移植実績のある都内病院へ転院。治験参加を希望するも終了しており、余命1年宣告を受ける。
  • 断薬: 2017年8月、薬の副作用で頸動脈狭窄(66%)が発覚し、命の危険からCML治療薬を中止。現在は無治療で経過観察中。

慢性骨髄性白血病(CML)は、骨髄で白血球が異常に増殖する血液がんの一種です。フィラデルフィア染色体によるBCR-ABL融合遺伝子が原因で、ゆっくり進行する慢性期、加速期、急性転化期の3段階があります。千登世さんの場合、慢性期で診断され、分子標的薬で管理されました。

治療はチロシンキナーゼ阻害薬(イマチニブなど)が主流で、彼女もこれを使用。しかし、T315I変異は薬剤耐性を引き起こす難敵です。現在の彼女は断薬し、遺伝子検査で白血病細胞の割合を監視中。

参照ソース:

  1. 日本血液学会: https://www.jshem.or.jp/modules/general/index.php?content_id=11 – CMLの病態と治療法
  2. がん研究会有明病院: https://www.jfcr.or.jp/hospital/cancer/type/hematologic/cml.html – 診断と経過
  3. 国立がん研究センター: https://www.ncc.go.jp/jp/cis/divisions/05_hemat/01_cml.html – 分子標的薬の詳細