「木口マリさんの子宮頸がん闘病記|診断から治療、前向きな人生の学びまで」
LA Butterflyとは:
LA Butterflyは、ロサンゼルス発信のがんサバイバーたちが『自分らしさ』を見つけ、力を得たストーリーを届けるプラットフォーム。さなぎから蝶へと羽ばたくイメージを込め、彼らの言葉、学び、おすすめアイテムをまとめ、希望と勇気を共有します。
木口マリさん闘病まとめ:
木口マリさんは、20代で子宮頸がん(ステージIIB)と診断され、不正出血をきっかけに4カ月後に病気が発覚しました。治療では子宮と卵巣の全摘出手術、抗がん剤、そして一時的な人工肛門を経験しましたが、前向きな姿勢で乗り越えました。家族の冷静なサポートや保険の活用で経済的な不安を軽減し、フリーランスのフォトグラファー&ライターとして復職。がんを通じて「人生を学ぶ」というキャンサーギフトを見出し、辛い経験にもポジティブな一面を見つけました。現在は、病気や体の変化を抱える人々が力を発揮できる“舞台”を作りたいという夢を持ち、自分らしい生き方を追求しています。
脱毛コスプレ:
木口マリさんは、抗がん剤治療による脱毛を「コスプレ」として楽しんだと語っています。この発想は、単なる副作用への対処を超え、彼女のユーモアセンスとクリエイティブな精神が際立つ趣味的な活動と言えます。以下にその魅力を具体的に解説します。
- 具体的な楽しみ方とコメント
- 「抗がん剤で髪が抜けた時、ただ悲しむんじゃなくて、『これ、ウィッグでいろんなキャラになれるチャンスじゃん!』って思ったんです。例えば、アニメキャラのショートカット風にしてみたり、坊主頭でカッコいい系を気取ってみたり。自分を笑顔にするコスプレタイムに変えちゃいました。」
- 「抗がん剤で髪が抜けた時、ただ悲しむんじゃなくて、『これ、ウィッグでいろんなキャラになれるチャンスじゃん!』って思ったんです。例えば、アニメキャラのショートカット風にしてみたり、坊主頭でカッコいい系を気取ってみたり。自分を笑顔にするコスプレタイムに変えちゃいました。」
- 触り心地へのこだわり
- 「抜けた後に生えてきた毛が、赤ちゃんの髪みたいにふわふわで柔らかくて、『これ、触ってるだけで癒される!』って気づいたんです。友達にも『触ってみて!』って自慢しちゃいました。」
前向きで力を与える発言や考え:
「人工肛門が可愛かった」:「執刀医が一生懸命きれいに作ってくれたと知り、愛おしく思うんです。」
「人生を学んだ」:「抗がん剤や人工肛門など嫌なイメージのものにも、そうでない一面があると気づけたんです。」
「結婚したい」:「旦那さんや彼は血の繋がりではなく、自分の選択でそばにいてくれる存在だと思うんです。」
「子供が産めなくても」:「恵まれない子供を引き取って幸せにしてあげられるかもしれないと思うんです。」
「キャンサーギフトは自分で作る」:「つらい経験も必ず何かにつながっていくと思うんです。」
(がんノート)
木口マリさんの闘病記録:
- 診断の発覚
- 2013年1月:不正出血があり婦人科を受診。細胞診の結果「がんではない」と診断される。
- 数週間ごとの通院を指示され、継続的に経過観察。
- 2013年5月:組織診を実施し、子宮頸がん(ステージIIB)が発覚。
- 治療の経過
- 初期治療:円錐切除術で子宮を温存する手術を行うが、がんの進行が確認される。
- 本格治療:子宮と卵巣を全摘出する手術を実施。
- 抗がん剤治療:計6回の抗がん剤投与を受け、2013年12月に治療終了。
- 副作用への対応:脱毛を「コスプレ」や「赤ちゃんの毛の触り心地を楽しむ」とポジティブに変換。
- 合併症と追加治療
- 治療終了後数日:自宅で激しい腹痛が発生し、緊急搬送。
- 診断:手術の影響で絞扼性イレウス(腸閉塞の一種)を発症。
- 緊急手術:人工肛門を設置。
- 2014年5月:人工肛門閉鎖手術を行い、元の生活に近づける。
参考資料: